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警察官

元警察官が真相を語る!警察学校ってどんなところ?勉強は?恋愛は?

最近女性警察官二人の面白いドラマをやっていましたね。もう終わりましたが。

あんなかわいい警察官がいる交番があったら毎日でも通いたくなりますよね(笑)

それでは、実態はどうなのか!

結論から言うと、結構、あたっているといいますか、共感できる部分が多いですね。

普通では考えられないような面白い慣習や警察官あるあるがあります!

そんな警察官の日常を元警察官の目線からお伝えしていきます。

今回は警察官になって最初に入る”警察学校”についてお話します!

  • 警察学校とは
  • 警察学校の一日
  • 厳しいって本当?
  • どんな人が向いてる?
  • 警察学校生活事情・食事は?恋愛は?

Contents

警察学校とは

専門学校みたいなもの?

警察官だったことを話すと、よく

「警察学校には行ったの?」

とか

「柔道や剣道やってたの?」

と聞かれるんですけど・・・たぶん勘違いしている!!!

警察学校を”警察官になるために通う学校”と思っている方や、警察になるためには柔剣道を元々しているものと思っている方が多いようですが違います!

警察学校とは、警察官を拝命してから入るところです。

もっと言えば、その都道府県の警察組織の一部なのです。

会社の経理部(刑事部)と営業部(警察学校)みたいな認識です。

※()内は例で、会社の組織と警察組織のその部署がイコールということではありません。

つまり、学校といえども、すでに警察官です。

ただ、警察官になったからっていきなり反則切符切ったり、犯人捕まえたり、銃撃ったりできないですよね。(だってやったことないんだもん。それに危険すぎる・・・)

ということで、まずは警察官としての心構えや、規律、法律、実務を学ぶために警察学校に入って学ぶということです。

もちろん、その中に武道も含まれているので、剣道、柔道どちらもやったことない人でも大丈夫です。

卒業するまでに初段とらされますから(笑)

ちなみに大卒は6か月、それ以外(高卒、短大卒など)は10か月入校します。

 

 

拝命から一人前になるまでの流れ

初任科教養(6・10か月) 警察学校に入校、基礎的な知識・技能を学習
職場実習(3か月) 警察署に配置、交番と刑事課で指導員によるマンツーマンの指導を受けて、それぞれの基礎を習得
初任補習科教養(2・3か月) 警察学校に再入校、知識・技能をより深く総合的に学習
実践実習(4・5か月) 交番で勤務しながら実務能力を学習

※()内、左数字が大卒、右数字が高卒・短大卒の必要期間

警察学校の一日

警察学校に一日はとにかく時間に追われます!

朝は6時30分起床。

チャイムと同時に速攻でジャージに着替えて、グラウンドに集合して点呼を取ります。

起きて5分以内にはグラウンドに大集合

そして警察体操なるラジオ体操もどきをしてからグラウンドランニングですね。

何週走るのか、ペースもその日の当直教官によって違います!

朝からハード・・・。

私は朝が苦手なのとおそらくストレスで毎朝嗚咽がしていました。

ランニングの後は、短時間の清掃、制服に着替えて朝食→授業開始という流れです。

午前中は80分授業が2時限。

授業は、座学や武術、体育等様々です。

昼食をとって午後の授業が3時限。

午後は、案の定眠くなるのですが、授業中寝ようものなら、教官からの怒号が。

そのため、寝ている人がいたらみんなで起こしあっていました。

連帯責任でペナルティを与えられかねませんからね。

 

それから、放課後?は自主トレしたりして夕食、お風呂、自習時間、清掃、点呼という流れで一日が終わります。

22時30分時には就寝です。

健康的!学校に入校する時に携帯電話を教官に預けるので、寮では携帯をいじることもできませんので時間の潰し方は、勉強か、同期と話すかしかありませんね。

談話室というところにテレビもありますが、ほとんど見ることはなかったように思います。

意外と時間がないので。

テスト期間等、延長申請すれば2時頃まで起きて勉強できます。(しなければならない?)

私は起きてカップラーメン食べてるのが見つかって怒られました。

平日はこの繰り返しです。

土日は休みですが最初の一か月は外泊できません。

2か月目からは外泊できるので毎週のように実家に帰っていました。

運転は、禁止なので(免許証を学校に取り上げられる)親に迎えに来てもらっていました。(感謝感謝。)

県外出身の人は、めったに帰省することはなく、土日も寮で過ごしていました。

ただ外出はできるので日中買い物に行ったり、夜飲みに行ったりする人もいました。

休みの日はしっかり休んでメリハリをつけることは大切ですね。

警察学校カリキュラム

一般教養 職務倫理や社会人としてのマナー、報告書の書き方など
法学 憲法、警察行政法、刑法、刑事訴訟法、民放など警察官として必要な法律
警察実務 警務、生活安全、地域、刑事、交通、警備の各分野における、実際の業務に必要な知識、技能
術科 柔道又は剣道、逮捕術、拳銃操法、警察礼式、点検教練、体育
その他 実務研修、各種資格試験、情操教育など

※情操教育~茶道、華道、ペン習字、詩吟、英会話、手話など

こちらが警察学校で学ぶ内容ですが、やはり法律の授業が多いです。

私は、法学部出身だったのですが、六法の引き方が分かるくらいで後は特に役に立ちませんでした。というより、学校で学べるのでこれまでの知識はあまり必要ないです。

面白いのが情操教育というものがあることです。

私はその中でも詩吟を選択していたのですが、面白かったです。

普段の警察の授業とは違い、外部から先生を呼んで教養を身に着けるもので、これもまたいい気分転換になりました。

最後は、みんなの前で詩吟を発表するのですがこんな経験二度とないのではないかと思っています。

警察組織にいると、警察の常識は世間の非常識ともいわれるほど感覚がずれてきます。

そのため、こうした教養を身につけることも警察官として成長するためには必要なのではないでしょうか。

厳しいって本当?

警察学校は厳しいというイメージを持っている方が多いと思いますが、基本的にはそのイメージで間違いないです。

ただ、厳しさは都道府県によって差があるようです。

よく言われるのが、例えば福岡県警(悪いという意味ではありません)と田舎の県警だっらら福岡県警の方が受かりやすいといわれています。

それは、合格者の分母が違うということもあるのですが、

違いは不適格者を排除する学校か、育てる学校かの違いだと思います。

私は田舎の警察だったので同期は80人くらいでした。

福岡だともっと多いので同期の顔と名前も覚えられないのではないでしょうか?

私がいた学校ももちろん最初は今までの生活とは全く異なる集団生活、規則正しい生活、大きな声で立ち止まってお辞儀をしてのあいさつなど、規律が厳しく大変でした。

しかし、その厳しさの中に教官の愛が感じられました。

各々の事情で辞めていった同期もいますが、辞めさせられたという人はいなかったです。

これに対して福岡のような大きな警察学校は、多く採用する(やめる、辞めさせることを見越して)ふるいにかけるというイメージです。

もちろんそこに愛はあるのでしょうが、やはり、警察官にふさわしくない人をふるいにかけて排除していく意味合いが強いようです。

当然ですよね、変な人が警察官になったらとんでもないことになりかねませんから。

だって銃持ってるんですよ。正しく使ってもらわないと一般市民にとって脅威ですよね。

どこの警察学校でも一定の厳しさはあります。

私が、警察学校って厳しいなと思ったことをまとめます。

もちろん耐えられないほどではありませんが、同年代の社会人なら経験しないだろうなという内容です。まさに国家機関・軍隊のような感じです

  • 寮で集団生活を強いられる
  • 髪の毛を男の子並みに切らないといけない(肩や耳にかからない程度)
  • 携帯電話や運転免許証を没収される
  • 携帯がないので公衆電話で電話または、手紙を送る(いつの時代笑)
  • 教官や先輩へのあいさつは立ち止まって深くお辞儀(帽子をかぶってるときは手での敬礼)してあいさつ
  • 食事の時間が女子にとっては短い
  • 抜き打ちの部屋チャックがあり、散らかっていたり、布団の角がそろっていなかったら靴や布団が床に投げ捨てられている(笑)
  • 最初の一か月は外出泊禁止(軟禁生活)
  • 朝からランニング、卒業前にはフルマラソン

ざっとこのくらいです。警察署に出てからも警察ならではだな~と思うこともあります。

そのあたりは、また別の記事で書いていきたいと思います。

いかがでしたか。

いろいろ書きましたが、今となってはすべて笑い話です。

もう一度やりたくはないですけど、決して嫌な思い出ではありません。

同期との絆は、民間企業では得られないほど強いと思います。

同じ釜の飯を食う。当然仲間意識が芽生えます。

警察官にとって同期は一生ものです。

どんな人が向いてる?

警察官になる人は小さい頃から警察官になりたい!と思っていた人や、

白バイに乗りたい!刑事になりたい!

という高い志をもって拝命する人ばかりではありません。

もちろんそういった目標をもって警察官になることはとても素晴らしいことですが、

一応”公務員”だからという理由もありではないでしょうか。

かく言う私も、特に警察官になりたくてなったわけではありませんでした。

志望業界に入れず、どうしようかと思っていたところに地元で警察採用やってるから受けてみたら?という母の一言がきっかけです。

もちろんなるからには、一ミリもやりたくないというモチベーションではなかったですが。

なる理由、経緯は人それぞれだと思います。

ただ、私はなりたかったわけではありませんが向いているなと感じていました。

その経験から、私が警察官に向いていると思う人を以下にまとめてみました。

  1. 正義感が強い人
  2. 負けず嫌いな人
  3. 体力・根性がある人
  4. 素直な人
  5. 年齢に関係なく先輩を敬える人

①正義感が強い人

まず、イメージ通りかもしれませんが正義感がないとやっていけません。

法律に則って仕事は行っていきますが、警察官の善悪の判断・裁量が必要な場面は多々あります。

もちろん法を無視することはできませんが、法に則って仕事をするだけでは、ロボットと一緒です。

被害者に寄り添うこと、あるいは被疑者から話を聞くときにただ「あなたは何をしたのですか」と質問するだけして調書を取るのでは、警察官である意味は全くありません。機械でいいのです。

そこで、その被疑者に更生を促すようなことが言えるか。

被害者が立ち直る言葉をかけられるか。

それが警察官の姿であり、やりがいに繋がってきます。

警察ドラマが多いのもそこに、人間ドラマがあるからではないですか。

被疑者の人生に向き合う。なぜそんなことをしてしまったのか、どんな環境で育ったのか、今何を思っているのか。それは、ロボットでは計り知れない複雑な人間の気持ちです。

自分の中にしっかりと正義と軸をもって、AIでは代わることができない警察官であり続けてほしいと思います。

正義感、ベタですがなくてはならない要素第一位です。

②負けず嫌いな人

警察学校では勉強や実技などをみんなで学びますが、それは成績の出る競争でもあります。

警察学校での成績は今後重要であるといわれますが、どうなのか。

私が感じた印象は、最初こそ重要かもしれませんが、それ以降は全く関係ありません。

実力主義です。

昇任試験に合格すれば昇任できます。

私は、警察官になるときに決めていたのですが、やるからには警察学校で一番になると目標を立てていました。

そのためには、限られた時間の中で勉強しなければなりません。

そこには、絶対に負けないという気持ち以外ありません。

私の警察学校時代の成績がこちらです。

なかなか頑張りました。筆記以外はまあ、こんなもんでしょうね。

段々人数が減っているのは、そういうことです(笑)

私は天才タイプではありませんが、誰よりも勉強をしたという自信だけはありました。その結果がこれなのだと自負しています。

ちなみに学校の成績は、最初の警察署の赴任先に影響があるといわれています。(成績のいい人と悪い人を抱き合わせて赴任させるという噂です。)

真実か否かはわかりませんが、私の赴任先ではその通りバランスが取れていたように思います。

③体力・根性がある人

警察官は知識だけでなく、体力も重要です。

学校ではランニングは毎日行うものですし、それだけではなく、交番勤務になると24時間勤務(4時間程度の仮眠はあり)になりますので、夜でも活動できる体力が必要になります。

もちろん眠たくもなりますが、そこを乗り越える気力と体力が必要です。

夜だから事件・事故もお休みしてくれるわけではありませんからね。

24時間どんな時も最高のパフォーマンスが発揮できるようにしなければなりません。

命にかかわる仕事でもありますからね。

④素直な人

警察官は、縦の組織。

上官の命令はほぼ絶対です。

そのため、素直に上司の言うことを聞き、可愛がられる人間にならなければなりません。

その辺は、うまくやりましょう!私は、間違ったことはやりたくない人間だったのでその辺が大変だったのですが。

いい意味でも悪い意味でも、部署異動(転勤)が数年に1回あります。

そのため、嫌な上司に当たっても、2,3年我慢すればおさらばできます。

逆に言えば、どんなにいいメンバーに恵まれても、いつかバラバラになってしまうということです。本当にさみしいですが、またい別の部署に行ったときに再会することもありますので、人付き合いはとても重要です。

仕事ができるできないも大切ですが、素直で学ぶ姿勢がある人の方が可愛がられ得をすることでしょう。

上司に気に入られることはいろんな場面で昇進に有利になってきます。

多少嫌な上司でも我慢して、付き合いましょう。世渡り上手が得をします。

⑤年齢に関係なく先輩を敬える人

最初にお話ししたように警察官は大卒と高卒程度の二つのに入り口があります。

そのため、高卒の先輩は大卒の人からしたら年下だけど先輩ということになります。

私は、そこは割り切って年齢ではなく、先に組織は入ったか否かという区別で敬語を使っていました。

もちろん、ほとんどの人は、年齢が上ということで、後輩であっても敬語を使ってくれていましたが、中にはため口の人も。

仲良くなれば全然気になりませんが、ぶっちゃけまだ20歳にもなっていない先輩からため口や、苗字呼び捨てで呼ばれるのはイラっとします(笑)

ま、それでも少しの我慢です。

なぜなら、高卒より大卒の方が巡査部長への昇任試験は早く受けられるので、数年すれば立場逆転できるからです!

その気持ちで私は一発合格しました。

警察官で大卒のメリットは、

  1. 給与ベースが高いこと
  2. 昇任試験を受けられる年数が短いこと

の2つですのでそこは、頑張りましょう!

ただ、素直でかわいい高卒の方が可愛がられて昇任しやすいともいわれているので、

素直な大卒になれば出世コース間違いなしです!

警察学校生活事情・食事は?恋愛は?

ご飯は朝昼晩、食堂で業者さんが用意してくれます。

メニューは大体2種類でどちらかを選ぶパターン(早い者勝ち)でした。

おかずの量は決まっていますが、ごはんと汁物は自分でつぐ感じでした。

男性は大盛ご飯でしたね。

かなり満足いく量ですし味もおいしかったです。

そして気になるのが、恋愛ですか。

結論から言うと同期カップル必ずいる説です。

私の期では、学校時代から、卒業してまでを含めて4組くらいはいました。

(うち1組は私です。笑)

これを、俗に”警察学校マジック”と言います!!!

まあ、閉鎖空間で同じ時を過ごすと好きになる現象ですね。

結婚まで至ったのは1組だけですが(私ではない)、結局、警察署に出てからも先輩や後輩と結婚するなど、警察官同士のカップル・夫婦は多いです。

理由としては、出会いが他にない、仕事への理解がある、一緒に過ごす時間が多く好きになりやすいなどなど様々です。

警察官同士の夫婦は私個人としては非常にメリットが多いと思います。

そのあたりはまた別記事で書きますが、警察学校といえでも人を好きになる余裕はあるということです。

恋愛禁止!というところもあるかもしれませんが、一応社会人ですからそこは大人の対応をしていけば大丈夫です。昔は、男女が体に触れる(手が当たる程度)のもだめだったとか。

ただ、恋愛しに来たわけではないのでそこはめりはりですね。

まとめ

いかがでしたか。

思っていたよりも警察学校って厳しそうですか?

それとも楽しそうですか?

いずれにしても警察官を志す人は通らなくてはならない道です。

苦しいこともあるでしょうし、辞めたくなることもあるかもしれません。

しかし、それもほんの少しの期間です。

全てがいい思い出に必ずなりますし、なによりあなたは一人ではありません。

先にもお伝えしましたが、

同期は一生の宝です。

これは、どの年代の警察官も同じことを言います。

私も警察はもうやめていますが、今でもその時の同期やお世話になった先輩方とは連絡を取り合っています。それほど警察組織は、仲間意識、帰属意識が強いのです。

そんな一生の仲間ができるのだから警察学校もいいところだと思いませんか。

少しでも、警察の良さが、あなたに届けば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

警察官を目指している人は、素敵な警察官になってくださいね!